白雪千夜「足りすぎている」
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60:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 23:13:18.87 ID:QXbKSZYO0
「何で笑うんですか」
「ごめん。でも、やっぱりそれ、おかしくて」
「好きでこんな顔になっているのではありません」

 そのやり取りを見ていたアーニャさんも、クスクスと笑っている。

「アーニャさんまで、私をおかしいと笑うのですか」

 そう言うと、アーニャさんは「ニェット」と首を振った。

「おかしいでは、ありません。
 チヨが楽しそうなのが、嬉しいです」

 何が楽しいものか。
 もういい。こんな戯れ事はさっさと終わらせようと、私は美波さんに進言し、大縄飛びが始まった。


 背が低い私は、先頭に立たされた。
 体を縮こませ、かつ脚は高くジャンプしなければならない。
 負担の大きいポジションではあるが、誰かが務めなければならないことだ。

 きらりさんは美波さんと大縄を振る役割を担ったため、杏さんはしんがりを務める。
 大変だなんだと文句を言っているが、今さらご託を並べないでもらいたい。



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