白雪千夜「足りすぎている」
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42:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 22:26:20.53 ID:QXbKSZYO0
 しかし、予定された日のレッスンは午後の遅い部であり、終わる頃には夜だ。
 アーニャさんが言うには、それは夕食を食べた後に行うのだという。

 一体、彼女の趣味とは何だろうか?


 その日、寮の食堂を出ると、アーニャさんは外に出ることもなく、エレベーターに乗った。
 最上階まで上がり、降りた脇にある階段を、導かれるまま黙々と上っていく。

 彼女の目的地は、屋上か――来るのは初めてだ。


 塔屋の扉を開けると、広々とした空間に出た。
 手すりと、その外側に落下防止用の柵がグルリと外周を囲っている辺り、寮生も自由に出入りが許されている場所らしい。

「チヨ、見てください」

 アーニャさんが私にそう声を掛け、空を見上げた。
 黙って彼女に倣うと――。


 ――星、か。



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