白雪千夜「足りすぎている」
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263:名無しNIPPER[saga]
2019/11/24(日) 00:42:59.86 ID:Hn+oLRjQ0
「お嬢様……」


 縦横無尽に緩急をつけたリズムが加速していく。
 呼吸をするのも忘れ、目を離すことができない。


  走り出したこの気持ち ペースなんて考えない
  限界なんてWord ボクの辞書にない


 玲音さんの言う通りだった。
 目の前で繰り広げられるステージは、あの人の曲だった。

 あの人もまた、私物化している――自分の生を削って曲を砕き、挑み続ける尊さを私達に叫んでいる。


  叶うだろう Realな Ambition
  さあ ここから始めろ!


 これ以上は、興奮と感動で、胸が爆発しそうになる。
 だが、余さず受け止めなければ気が済まない。



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