白雪千夜「足りすぎている」
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22:名無しNIPPER[saga]
2019/11/22(金) 21:25:14.44 ID:QXbKSZYO0
 ふと、言葉を止めた。
 今の私には、考えることが一つだけある。

 対等――従者として生きてきた私には、対等といえる立場の相手が久しくいなかったことに気がついた。
 そういった者には、どう呼称するのが一般的なのか。

「プロデューサー……ふむ……」
「あの……白雪さん、何か?」

 単なる肩書きだと考えれば、プロデューサーという呼称も妥当ではある。
 が――やはり隷属している感が否めない。

 そしてこの男は、遠慮は要らないと言った。


「……お前」
「え?」


 うん――そうだな、これくらいがいい。

「とりあえず、お前でいいか」


 お嬢様とおじさまはなぜか苦笑し、プロデューサーとなるソイツは、首の後ろを掻いた。



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