172:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 17:03:14.33 ID:1/ZkFkMM0
いつの間にか凝視していた私の視線に、チラッと送ってきたコイツの視線が一瞬だけ絡んだ。
「私だけでなく、シンデレラプロジェクトの皆も、よく分かっています。
白雪さんが黒埼さんの事を、とても大切に思われていることを」
「私のお嬢様に対する気持ちが、エゴだとでも言いたいのですか?」
唐突に自分語りをしたかと思えば、その次は説教か。
結構なことだ。
「余計なことを話している暇があるなら、屋敷へ急いでください」
「白雪さんは、黒埼さんが今、屋敷で何をされているか、ご存知ですか?」
「えっ?」
おそらく、聞き間違いではないだろう。
クスッと小さく笑う声は、アーニャさんのものではなかった。
「今日は、黒埼さんが私達に手料理を振る舞われるとのことです」
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