白雪千夜「足りすぎている」
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111:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 01:15:00.14 ID:1/ZkFkMM0
 アイツは、急に苦しそうな表情で押し黙った。
 先ほどまで明るくなってきていた部屋の空気までもが、急激に陰鬱になっていく。

 しばらくして、アイツは自分のバッグから書類を一枚取り出し、凛さんに手渡した。

「まだ、明確に争うと決まったわけではありませんが……」



「……プロジェクトクローネ?」

 なるほど、一方的に全てのプロジェクトを白紙にするだけではなく、常務には新規プロジェクトの案があったらしい。

 コンセプトは、
 「かつてのアイドル全盛期を彷彿とさせるスター性、別世界のような物語性の確立」
 「お城のような煌びやかさ」
 とある。

 その下には、プロジェクトのメンバーが列記されているようだ。


 ――――。



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