ライラ「大好きな背中」
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35:名無しNIPPER
2019/11/20(水) 00:25:33.02 ID:q4097vYe0
 傾くどころか日は沈みかけて、辺りはだんだん暗くなってきました。


 川に足を入れて患部を冷やしているせいか
 暑さだけは感じずに済むようになりましたが
 やっぱり眩暈は無くならなくて
 全身の疲労感は増すばかり。


 このまま夜になってしまうのでしょうか。


 座っているのも辛くなって
 後ろに倒れるように空を仰いで
 みんなのことに思いを馳せました。


 きっと一緒に遊んでいたみんなは
 急にライラさんがいなくなって心配してくださっていることでしょう。

 プロデューサーもきっと、いつかのように大慌てになって……



 そして、サラはなんて言うのかな。




 いつもずっと一緒だった、大切なメイドさん。


 困ったときは必ず助けてくれて

 何でもだいたいできるけど

 苦手なことが無いわけじゃなくて。

 小さい頃に一緒に遊んでくれていた頃は

 ネズミ役で隠れるライラさんをサラは最後まで見つけきれなくて

 いっつもサラの背中に乗って

 そこから見える普段より高い目線の景色が楽しくって。


 この前、事務所への帰りに車の中で見た夢もその時のことだったのでございます。



 でもライラさんが大きくなるにつれて
 家の方針もありますがサラも厳しくなることが稀にあって

 そして

 ライラさんに対して向けたものではなくても
 凄まじい敵意を飛ばす姿を見ることもあって
 それがなんだか恐くって。


 ライラさんのあまりに子供っぽい失敗のせいで皆さんに迷惑をかけて
 怪我もして、心配をかけて。


 きっとサラはすごく怒るだろうな。


 でも、それはやっぱりライラさんのためにそうしているのはわかっているのです。

 本当はすごく優しい人だって
 そんな姿も知っているからこそ、最近は複雑な気持ちなのでございます。




 小さいときのような関係では、もういられないのでしょう。





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