ライラ「大好きな背中」
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28:名無しNIPPER
2019/11/20(水) 00:04:13.63 ID:q4097vYe0
 ニナさんにまで見つかってしまいましたですよ。

 少しうっかりしていたようです。次はもっと真剣に隠れなければです。


 またまたみんなでじゃんけんぽん。
 今度はニナさんがマスターでサナさんが猫でございます。

 なかなか見つかりにくい場所
 それでいて、返事の口笛がきちんと届く範囲の中で。

 あんまり遠くへは行ってはいけないのですよ。

 ニナさんがサナさんの目隠しをしながらカウントダウン。
 
 いつまでも悩んではいられません。どこにしよう……


 ふと、ある場所が目に留まりました。


 ここです、ここならバッチリなのですよ。



 それは、野外で使う機材を運ぶトラックの荷台でした。

 ニナさん達の近くに停まっています。

 荷台はコンテナではなくカーテンで囲われていて
 ちょうど後ろの部分のカーテンが開いていました。

 そこまで機材もぎゅうぎゅうではなく
 ライラさんも隠れられそうな場所も余っています。

 本当ならば勝手に乗ってはいけないのでしょうけれど、今は緊急なのですよ。

 人が見ている気配もありません。今がチャンスでございます。







 ……なんとかよじ登れました。


 荷台の中はテントの骨組みやパイプ椅子がごちゃごちゃと重ねられていました。
 
 スタッフさん達が使っていたものですね。

 少し薄暗いですが、カーテンは半開きなので少しは光が差し込みます。
 端に寄れば外からも簡単には見つからないでしょう。


 ライラさんは少し本気を出してしまったようでございます。
 サナさんには頑張ってライラさんをおんぶしていただきます。ふふふ。


 ニナさんのカウントダウンが終わりました。
 
 ミレイさんを呼ぶ声、小さく聞こえる口笛、そして……



「ライラおねーさーん!」



 ニナさんからの呼び声です。
 さぁ、あとは口笛を吹くだけ。


 ほんの少し、カーテンの縁に顔を近づけて。

 ちゃんと聞こえるように、でも見つからないように。

 唇を尖らせて、今、口笛の音が響い


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