62: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:25:44.15 ID:6s/A4gNC0
「え? あの! じゃあ覚え直せって言うんですか?」
「エー、せっかく用意したのにー」
「っていうかほんとに練習してきたんですかー?」
63: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:26:32.27 ID:6s/A4gNC0
志保は検索用のキーワードを言い、
全員にYouTubeにアップロードされている私たちのダンスレッスンや、
解説などのビデオを見るように言った。
64: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:27:26.99 ID:6s/A4gNC0
その目は……。
65: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:29:18.37 ID:6s/A4gNC0
レッスンスタジオの重い扉がガチャンと大きな音を立てて閉められる。
昔何度も来たスタジオなのに、今はここが牢獄のように感じる。
66: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:30:55.10 ID:6s/A4gNC0
「……静香」
「……なに」
67: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:31:54.65 ID:6s/A4gNC0
志保に触発されているだけなのかもしれない。
このパワーがいつまで保つか分からない。
でも、今はこの力に頼るしかない。
68: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:33:52.14 ID:6s/A4gNC0
第四章 燃える道を行け
69: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:34:50.00 ID:6s/A4gNC0
そんなある日の昼下がりのこと。
私のスマホには一件の着信が入る。登録した嫌な名前が画面に表示される。
娘の通う小学校の名前だった。
70: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:37:02.65 ID:6s/A4gNC0
「実は、クラスで男子相手に喧嘩したようでして、
こちらもまだ詳しい事情は分かってはないのですが、
えー、膝を擦りむいてケガをしていまして、
71: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:37:53.45 ID:6s/A4gNC0
まあ、パニックになるってのも無理もない。
こんな問題を娘が起こすなんて初めてだった。
72: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:39:27.49 ID:6s/A4gNC0
「今は保健室にいますので。
相手の男の子は今別の教室に移ってます。
今日のことは相当ショックを受けているみたいなので
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