2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/09(土) 10:34:32.38 ID:p0kC2C320
色々と衝撃的な光景ではあるけれど、私の受けた衝撃なんて彼女に比べたらちょこっとだろう。
私は恐る恐る隣を、一緒にキスシーンの目撃者となった凛世ちゃんの顔を窺う。
「…………」
いつも通りの無表情であったことに安心してもいいものか。
「とりあえず、ここを離れよう」
「はい……」
私が小声で誘うと、凛世ちゃんは頷いて着いてきてくれた。
いったいその無表情の中にどんな感情が渦巻いているのか。
何も無い、わけがない。
だって凛世ちゃんがプロデューサーさんを想う気持ちは本物だから。
本物の失恋はきっと甘くない。
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