尾頭ヒロミ「私が巨神兵の母親になります」安田龍彦「冗談ポイですよ、尾頭さん」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/07(木) 21:52:43.63 ID:/nmY5k+wO
「素晴らしい……」

ドクン……ドクン……響き渡る鼓動。
巨大な人工子宮の中でそれは育まれた。
全長30メートルほどの胎児。いや、巨神の子。

「しかし、やはり禍々しいな」
「そうですか? 可愛いですよ」
「君は相変わらず変わっているな」

薄い皮膜越しに、巨神が笑った気がした。
矢口はその悍ましさに身震いするが。
尾頭はどこ吹く風で、巨神を愛でている。

「すぐに孵化させることは可能か?」
「物理的には可能です」
「他に何か問題が?」
「精神的な問題が残ります」

その問題点に矢口は笑いそうになった。
兵器に精神的な問題が生ずるなど。
冗談かと思いきや、尾頭の表情は真剣だった。

「生まれたばかりの子供は戦えません」
「ならば、どうやって育てる?」
「私が巨神兵の母親になります」

その発言に矢口が瞠目していると背後から。

「冗談ポイですよ、尾頭さん」

安田龍彦があくび混じりに顔を覗かせた。


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