811: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2023/03/01(水) 00:46:39.56 ID:fFXJOFQl0
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そんな感じで研究とは名ばかりの緩い生活が始まった。
男「おはよう」
朝エレベーターを降りると彼女が出迎えてくれる。
そっと俺の胸に額を当て
『おはようございます』
そう言ってスッと離れていく。
少し消え入りそうな声だが短い会話ならこの程度の接触でも可能だった。
朝食は共有スペースで食べることにしている。
少しでも同じ環境にいることで何かわかるかもしれないと考えたからだ。
教授「やぁやぁ待っていたよ」
男「え、これ教授が作ったんですか」
大きな皿にこれでもかとフレンチトーストが乗せられている。
銀色のおしゃれなシロップの容器。簡素な装飾の真っ白なお皿に銀のフォークとナイフ。
レストランの朝食としか思えない光景だ。
教授「フレンチトーストは得意料理なんだ。ほらお掛け。コーヒーでいいかい」
男「お願いします」
教授「君もかい?」
「」ブンブン
激しめの否定。
教授「ではミルクか」
「」コクリ
恐い、とは言っていたが基本的に二人の仲は良好に見える。
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