799: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2023/03/01(水) 00:28:54.05 ID:fFXJOFQl0
教授「10点だな。勿論100点満点中だ。もっと修行しろ」
教授の指示、というか命令の元俺が淹れたコーヒーを飲みそう言い放った。
男「自分で飲む分にはこれで十分おいしいんですが」
教授「私はこれでは満足できない」
俺にコーヒー作らせる気かこの人。
教授「少し前に私よりコーヒーを淹れるのがうまいやつがいたんだがね」
男「そういえばどうしてここは人が少ないんですか」
教授「少ないんじゃない。君と私の二人だけだ。大規模な組織改編があってな。ここにいた連中も皆他の施設に移ってしまった」
男「教授は何故まだここに?」
教授「この施設を独り占めできるからな。気分がいい」
なるほど。
教授「冗談だ」
納得しちまったじゃねぇか。
教授「アレがいるからな」
そう言って壁を指をさす。
ここからでは見えないがその指が何を指しているかは分かる。
彼女だ。
教授「C21YB0204。アレがここに来てからまる1年だ。結局何もわからなかったが」
管理番号だそうだ。色々と細かい区分けがあるそうだが、最後の04は同じような個体の4番目ということらしい。
教授「滑稽な話だ。名だたる研究者達が皆匙を投げた」
男「でも改めて凄い話ですよね。こんな非科学的な存在を皆がこぞって研究するんですから」
教授「ん〜?それは違うな」
男「違う?」
821Res/614.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20