787: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2023/03/01(水) 00:13:45.33 ID:fFXJOFQl0
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男「待たせたな」
しーちゃんが来たその日の晩。改めて秋雲と話をした。
秋雲「そのセリフ、もっと伝説の傭兵みたいに言って」
男「は?」
ヨウヘイ?誰だそれ?
秋雲「うん、ごめん。気にしないで」
咳ばらいを一つしていつもの茶化すような雰囲気を止める。
秋雲「まったくよ。何年待ったと思う?」
秋雲はよく笑う。
大きく口を開けて笑う。あるいは白い歯を見せながらニヤリと笑う。
だからこうして口角を少し上げて優しく笑う秋雲は中々珍しい。
男「3年か?」
秋雲「そ、3年。短い?」
男「3年を短いといえる程歳は食ってないつもりだよ」
秋雲「私にとっては生まれてから今日までよ」
男「そりゃあ、長いな」
秋雲「そう?案外あっという間だったかも」
なんてことはないというその表情がはたして本心かどうかは俺にはわからなかった。
男「ならそうなんだろうな」
それでも秋雲がそういうのならきっとその通りなんだろう。
秋雲「で、まさか事ここに及んでまだ話さないとか言わないでしょうね」ズイ
画面いっぱいに秋雲の顔が広がる。勿論そんなつもりはないがその圧に少したじろいでしまう。
男「流石にな。さてどこから話したもんか」
秋雲「あーっと!その前に一つ」
男「?」
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