778: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/12/03(土) 02:50:17.95 ID:WbElbDnF0
しーちゃん「…課長さんから何か聞きました?」
叢雲「え」
驚いた。
しーちゃんからの質問にではない。
その質問をする彼女の顔が、心底以外で驚いたという表情だったからだ。
しーちゃん「おっと失言失言」ガチャ
素早くドアを開け車に乗り込むしーちゃん。
止めるのはそう難しくはないけれど、止めたところで話してくれるとは思えない。
叢雲「ねぇ」
しーちゃん「なんでしょうか」
叢雲「何が一番大切なことだと思う?」
しーちゃん「ん〜そうですねぇ」
彼女は少し考えこみ、ゆっくりと眼鏡を外した。
その行動の意味はさっぱり分からないけれど、彼女にとってそれが何か大きく意味を持つことであると、そういう確信があった。
しーちゃん「目的じゃないですかね」
そう言って車のドアを閉める。
叢雲「目的…」
フィアットがゆっくりと進みだす。
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