743: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/08/31(水) 00:28:48.21 ID:GEaWwL4j0
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課長が急に駆けだした。
港で一応艤装のチェックを行っている夕張と緋色に向かって。
その表所は険しいなんてものじゃなかった。
血相を変えて、それこそ血の気が引いていると言うべきかもしれない。
慌ててそれを追いかける。
男『緋色!』
緋色『わっビックリした。どうしたの?』
男『その脚!脚は、大丈夫なのか?その、感覚とか…』
緋色『脚?えぇ、別に捻ったりはしていないと思うけど…』
夕張『えぇ、特にそういった異常は見られませんけど』
男『そう、か』
少し安心したのか徐々に落ち着いていく。
夕張『?』
夕張と目が合う。
彼女も不思議に思っているようだ。
こんなことは初めてだ。
私も夕張も。
だからこそ妙だ。
脚の感覚とやらを聞いた。
まるでこの現象に心当たりがあるかのように。
叢雲『…』
何を知ってるの?
いえそれよりも、何故それを言わないのか。
緋色の事が心配なのは間違いない、と思う。
なればこそ私達に隠している何かが一体何なのか、何故なのかが分からない。
叢雲『とりあえず今日はこの辺にしときましょう。緋色も、お風呂入ってらっしゃい』
緋色『はぁい』
叢雲『服は後で洗って持ってくわ』
男『あぁ、助かる』
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