716: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:51:30.15 ID:CLLeU+aS0
叢雲「人間の男女って不思議よね。司令官に触れながら寝るととても心地良いけれど、それは多分私が艦娘だから感じられるものなのよ」
男「それは人間でも同じ気もするけど、人になりたいのか?」
叢雲「さぁ、わからないわ」
俯いて手元の缶を見つめる小さな少女の表情は、俺には窺い知れなかった。
叢雲「わからないわよ」
男「わからない、か。俺も自分が分からなかったことがあるよ」
叢雲「あら、今はわかってるのかしら?」
男「さてどうだかな」
ガシャンと大きな音がする。また給湯室からだ。
男「あいつまだ探してんのか」
叢雲「何やってるの」
男「なんかいい酒が取ってあるとか」
叢雲「あぁ。司令官〜、それ飛龍が持ってったわよ〜」
提督「え゛」
給湯室から断末魔が聞こえた。
叢雲「そういえば、貴方達随分と仲良くなったわね」
男「ん、そうか?」
叢雲「そうよ」
提督「話してみれば、僕ら結構立場が似通ってるからね」
男「中間管理職か?」
提督「そんなところさ」
叢雲「ふぅん」
眠さからなのか、さっきのことが尾を引いているのか。
随分とおとなしい叢雲はいつもと違いすぎてなんだかやりにくい。
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