690: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/06/30(木) 00:33:15.37 ID:CLLeU+aS0
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緋色『あら?』
男『なにか騒がしいな』
緋色を膝の上に乗せ二人で作戦記録書を読んでいた所、鎮守府が妙な騒がしさを見せ始めた。
作戦中に何かあったのか?しかしそれにしてはなんというか、緊張感がないような気が。
男『まさか』
緋色『何か心当たりがあるの?』
あるにはあるが、確証がない。そんな事を言うべきじゃないだろう。
そう考えている内に廊下から激しい足音が聞こえてきた。
また飛龍、いや?それにしては足音がやけに軽い。
『ていっ!』バンッ
緋色『キャッ!?』
男『えっ?』
ドアが勢いよく開かれる、のはもう見慣れた光景なのだが、問題はその扉を開けた人物の方だった。
男『叢雲?』
およそこういった行為とは無縁としか思えない彼女が目の前にいた。
叢雲『…フゥ』
そのままの状態で何故か一度深呼吸をする。
そしてベールのような薄い青空の髪を振り払って顔を上げた。
必死に抑えようとして、それでも零れる笑みに揺れながら、誇らしげに。
叢雲『作戦完了よ!!!』
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