675: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2022/04/26(火) 00:39:05.91 ID:X/2IuQil0
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翌朝、嵐は去った。
穏やかな海と照り付ける太陽という絵に描いたような台風一過。
しかしながら俺の心情は決して穏やかとは言えなかった。
緋色『課長さん?』
男『なんでもない、次行こうか』
緋色『うん』
いつものように緋色の部屋で勉強、なのだが一点決定的に違う箇所がある。
緋色が俺の隣に座っている。それもほとんど密着状態で。
これまでは対面で行っていた。もちろん隣に座る場合もあったが基本は対面だ。
別に何か決めたわけでもないが自然とそうしていた。
はたして今日は今まで通りそうなるのか心配だったのだが、まさか逆とは。
男『なぁ、流石に引っ付きすぎじゃないか?』
緋色『嫌、だったかしら?』
男『そういうわけじゃないが…』
緋色『だったら平気よ!』
男『あーうん、そうだな』
変にギクシャクしてしまう事を考えたら別に問題はないか。
まだ昨日の恐怖が残ってるとかそういうのかもしれないし。
違和感はあるが午前中はそんな感じでいつも通りの勉強会を行った。
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