583: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/11/23(火) 05:25:07.26 ID:kHStvoJCO
妙だ。気のせいかとも思ってもう一度じっくりと観察する。
他の2人と変わらずこちらも反応はない。
生まれつきの特徴とも言える程よく焼けた華奢でいて力強い手足や呼吸に合わせて上下するお腹や隣と比べるととても控えめな胸囲も変わらず海水が滴り落ちる。
いや、落ちていない。
弾かれ染み込むでもない海水は確かに動いてはいるが、それは明らかに重力に従っていなかった。
男『足先に向かってないか、これ?』
明石『今はしおいちゃんだけ見たいですね。ほか二人は結構慣れてきてるみたいです』
男『どういう事だこれ』
明石『課長さん、この娘達が海中で動く時、どうやってると思います?』
男『どうやってってそりゃ、泳ぐ?』
クロール?平泳ぎか?いやいや、そもそもそんな人間みたいなやり方で海中を動けるのか?
明石『私達海上の船と同じですよ。この娘達の場合はほぼ全身に推進力みたいな物が働くんです』
男『推進力?』
明石『厳密には全然違うんですけれど。つまりこの海水の動きみたいにって事です。海の中ではこんな水滴じゃなくて周りの水をどんどん掻き分けてるんですよ』
男『マジか…』
伊401の太腿に触れてみた。
軟らかい。
日光で焼けた身体は思ったよりも熱い。
身体を下に下にナメクジのように動く水滴が俺の指先にくっついた。
水滴のついた指をそっと持ち上げると、途中で重力に負けた水滴が再び太腿に落ちて、また足先を目指して進行を始めた。
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