502: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/03/08(月) 01:55:04.73 ID:3gV1RL+U0
男『でも何だって転んだんだ?』
段差はない。足や服にひっかけた様子はなかった。いや、
そもそも緋色は転ぶ寸前足を動かしてすらなかった。
艤装を外し、こちらを向き、まっすぐ立って、そしてこちらに来るような素振りを見せてそのまま倒れ込んだ。
秋雲『たまにあるのよこういうの。私も一度経験したことあるのよねぇ』
男『こういうのとは』
夕張『"脚離れ""陸離れ""浮き輪"、とかとか呼び名は色々あるんだけど、要するに歩き方を忘れちゃうんですよ』
男『歩き方を、忘れる?』
秋雲『長時間の海上活動。もしくは海と陸の切り替えになれていないと起こる現象。海じゃ足は踏み出さないからね』
男『それであの倒れ方か。確かに理屈はわかるが』
スキーの後なんか暫く歩く時に変な感覚になるが、それのさらに酷い症状って事だろうか。
緋色『自分でもびっくりしちゃった。立ってるだけなのに前に進んでるつもりで身体が前に出ちゃったもの』
秋雲『それだけ航行に慣れてきた証拠とも言えるわけだし気にしない気にしなぁい』
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