499: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/03/08(月) 01:53:25.27 ID:3gV1RL+U0
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
夕張『おーーいあっきぐもー』
いつもの訓練場所である工廠裏の入江のようになっている港。緋色と秋雲はまさに訓練中だった。
さて、俺はもう
夕張『あれ、戻るんですか?』
男『あぁ…』
そうだ、と言いかけてやめた。
きっと声をかけられなかったら戻っていただろう。でもここで肯定してしまったら自分が逃げていると認めることになる。
まあ逃げ出したくて仕方ないんだが、それでも認めるのはなんだか癪だった。我ながら子供じみた理屈だが。
男『いや、見学していくか』
夕張『折角ですからこいつの感想を課長さんにも聞きたいんですよ』
男『見てるだけじゃないも分からないがな』
夕張『何かありません?特に艦橋とマスト辺りはこだわったんですよぉ。艦橋は陽炎!マストは夕雲のハイブリットです!』
男『分かんないって』
目を輝かせて語り出す姿は秋雲を彷彿とさせる。
821Res/614.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20