418: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/09/22(火) 00:56:14.07 ID:PYziUX8s0
夕張『ところで緋色ちゃんの近くにいなくてもいいんですか?』
男『それは、ほら、これは艦娘としての訓練だからな。俺じゃなく鎮守府の仲間とやるってのが大事なんだ』
夕張『ふむ、それもそうですね』
嘘じゃない。その通りだ。
緋色に必要なのは鎮守府であり同じ艦娘であり、提督という存在だ。
俺であっちゃダメなんだ。
夕張『あ、そろそろですね』
男『あぁ』
海の方へ近寄る。階段を下りずに緋色達を見下ろす形で。
叢雲は先に階段を降りそのまま海に浮かんだようだ。
緋色はそんな叢雲の両手を握り今まさに階段を一歩下へ、つまり海面に足をつけようとしていた。
緊張で身を強ばらせている緋色に叢雲が優しく何かを話している。
両手を握りリードする叢雲とへっぴり腰で足を踏み出す緋色の二人を見て昔スケートをしたことを思い出す。
あの時もああやって先生に滑り方を教わったなぁ。
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