288: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/30(土) 03:20:35.05 ID:UO9Mmx190
叢雲「そぉ、ね」
男「?」
つかつかと叢雲が俺に歩み寄ってくる。というよりもこれはもう、
迫り来ると言うべきだ。
男「叢雲!?」
思わず一歩右足引いたところ残った左足を払われた。
体制を崩し後ろに倒れる瞬間胸ぐらを捕まれ、結果として壁に寄りかかる形でゆっくりと座らされた。
流石艦娘。技術も力も凄い。
男「で、なんの真似だッ!?」グイッ
そのまま胸ぐらをぐいと引き寄せられ叢雲に顔を付き合わせられた。
いくら小柄な駆逐艦とはいえこうして座らされてしまうと上から見下ろされる形になってしまう。
先程"艦娘は皆見た目が綺麗"等と宣ったがこれに関しては完全に主観だ。客観的に見ても恐らくそうだが先の言葉は間違いなく自分の抱いていた感想から来るものだ。
事実、目の前の小さな顔の大きなオレンジの瞳に見惚れている。
叢雲の薄い雲のかかった青空のような色の髪が、まるで雫のようにこちらの頬に撓垂れ落ちてくる。
叢雲「なぁに顔赤くしてんのよ」
男「え、うわっ」
パッと手を離され開放される。
クソ、少しドキドキしてる自分が情けない。年下の少女にからかわれ、年下?年下でいいのかな。
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