262: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:13:15.80 ID:zJyYpUOOO
廊下を歩きこの建物から食堂のある本館へ向かう。
男「睡眠か。深く考えたことはなかったな」
艦娘は夢を見ない。
脳の構造が人間とは違うのだ。いやそもそも脳があるのかもよく分からない。
故に夢を見るというシステムがないのだ。
ならば艦娘にとってそもそも眠るとはどういう事なのか。
建物を出ると丁度夕日が海に沈むところだった。
先程のしーちゃんの言葉を思い出す。
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しーちゃん「艦娘が夢を見ないのは知ってますよね?」
男「そりゃ勿論」
しーちゃん「なら艦娘が眠るってどういう事か分かります?」
男「どういう事って言われると、睡眠は睡眠だろ。極論無くても身体に影響はないだけで、彼女達の生活の上ではやはり必要というか」
しーちゃん「そうじゃなくて、艦娘の睡眠というのがどういう状態なのかって事ですよ」
男「状態?」
しーちゃん「そうですねえ。就寝時間を設定している鎮守府とそうでない鎮守府がありますが、それ以外に等しく艦娘が長時間じっとしていなければいけない時があります。さあなんでしょう」
男「…じっと、入渠か」
しーちゃん「え、正直正解すると思いませんでした。その通り。バケツは無限ではありません。駆逐艦でも長ければ五時間は超えますし、戦艦ともなれば丸一日かかります」
男「確かに睡眠以上だなその時間は」
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