252: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:04:12.32 ID:zJyYpUOOO
提督「艦娘の所有権は国にある。そしてその管理、運用等のあらゆる権利はこの戦争中、鎮守府という特殊な場所においてその司令官に一時的に譲渡される」
北上「そう。その処分もね。そしてそれはあくまで上が何も言わなければでしかない」
叢雲「それってどういう意味よ」
253: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:04:56.97 ID:zJyYpUOOO
提督「なるほどね。君達のような艦娘を助けるために作った、というのはそういう事か」
時雨「そ。初めて僕らは戦う以外の事をしたんだ。それに戦力以外に艦娘をさく余裕がない戦況で三課が出来たのもこれが理由。何せ戦力外の艦娘で構成されたんだから」
提督「それがしーちゃんの目的か。若いのに凄い人がいるもんだなぁ」
254: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:05:56.49 ID:zJyYpUOOO
叢雲「はぁ、結局何がしたいのよ貴方達」
時雨「今説明したじゃないか」
叢雲「それは組織の、しーちゃんの目的でしょ?貴方達はどうなのって聞いてるの」
255: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:06:24.85 ID:zJyYpUOOO
北上「そ、イメージ。イメージだよ。偏見、固定観念とも言えるね」
時雨「北上?」
北上「艦娘はどうやっても人に紛れ込めない、なんて言うけど、こうしてちょっと工夫すれば案外溶け込めたりするんだ」
256: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:09:11.42 ID:zJyYpUOOO
しーちゃん「失礼しまーす」ガチャ
北上「あ、終わった?」
しーちゃん「あら可愛い」
257: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:09:45.42 ID:zJyYpUOOO
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叢雲「で、どうたったのよ」
男「どうも何も無いよ。普通の艦娘だった。少なくとも外から観測する分にはこれまでの例と変わらない」
258: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:10:17.95 ID:zJyYpUOOO
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鎮守府の門で待機する三台のトラック。その先頭に話しかける。
しーちゃん「あれ?男さんは?」
259: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:10:52.68 ID:zJyYpUOOO
しーちゃん「どっちだと思います?」
叢雲「聞いてるのはこっちよ」
しーちゃん「答えるとは言ってませんからね」
260: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:11:25.18 ID:zJyYpUOOO
日向「ふむ、行ってしまったな」
叢雲「門閉めたままで話せば良かったわ」
日向「それは次回に生かすといい。で、何を話していたんだ」
261: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:12:07.16 ID:zJyYpUOOO
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『見て見て!』
男『…なんだそりゃ』
262: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/19(火) 02:13:15.80 ID:zJyYpUOOO
廊下を歩きこの建物から食堂のある本館へ向かう。
男「睡眠か。深く考えたことはなかったな」
艦娘は夢を見ない。
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