165: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/01/19(日) 05:50:26.19 ID:zTAKenQX0
叢雲『それにしても記憶なくても解けるものなのね。あ、たまたま覚えてただけ?』
男『いや、どうも記憶と言うよりは知識の方らしい』
叢雲『それって違うの?』
男『例えば俺が記憶喪失になったとしよう。俺は誰、ここは何処ってなる』
叢雲『それで?』
男『そんな状態でも俺は二本の足で歩いて日本語での意思疎通ができる。記憶喪失ならそれはおかしくないか?』
叢雲『…確かに。言われてみれば記憶喪失って
なんだがんだ記憶あるわよね』
男『つまり経験の方の記憶は失われて知識の方はあるって事だ。彼女も経験の方はさっぱりだが知識は恐らくある』
叢雲『数学や物理は分かるってわけね』
男『他にもカレーに対する知識もな。甘口が好きってことは辛口の知識はあるみたいだ』
叢雲『となると記憶喪失ってそれほど厳しい状況でもないのかしら』
男『そこはなんとも言えないな。脳をタンスと仮定すれば彼女は恐らくどこに何をしまったか分からなくなってるんだ
そしてどういうわけか特定の引き出しは開けると爆発する』
叢雲『だからどれが爆弾の大元を探るために引き出しを一個ずつ開けていくしかないと』
男『そういう事だ』
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