果南「ヨハネコちゃん」
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5: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/10/27(日) 04:42:24.42 ID:6IHPrfJ20
果南「それじゃあ出かける準備くらいはしておかないとね」

私はヨハネコをベッドの上に下ろして出かける準備を始めた。


    *    *    *


善子ちゃんのマンションの下に着いたので、善子ちゃんにメッセージを送っておいた。

果南『マンションの下に着いたよ』

すると、画面を暗くするよりも早く返信が来た。

善子『分かったわ。直ぐに降りるわね』

その返信を見て私は画面を暗くした。

ヨハネコには一応「出かけてくるからいい子にして待っているんだよ」とは言ってきた。意味を理解しているかは分からないけれどね。後は、お皿も洗って飲み水を入れておいたしいたずらされて困るようなものは全部しまった筈だし。窓も閉めてきたし準備はバッチリの筈。うん。これ以上は心の中で確認するたびに不安になってくるから考えるのは止めた。

善子「果南!」

果南「お、来たね」

降りてきた善子は少しオシャレをして大きな鞄を持っていた。

善子「このまま泊まりに行けるように準備して来たのよ」

果南「でもこの大きさ、少し重くない?」

善子「……正直なところ重い」

果南「じゃあ私が持つよ」

私が善子の荷物を取ろうとすると、善子は慌てて止めてきた。

善子「だ、大丈夫よ。それに持ってもらうの悪いし」

果南「いいのいいの、私の方が力持ちなんだから大丈夫。それにほら、先輩だし」

善子「そう? それじゃあお願いしてもいい……?」

果南「いいよ!」

そう言って善子ちゃんの鞄を持ち上げると、見た目よりは思ったより軽くてビックリしてしまった。

善子「何か買ったもの入れるかなって思って、余計なものは持って来なかったのよ」

果南「成る程、だから軽いんだね。それじゃあ行こうか」

善子「うん」


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