3: ◆vlTFewOdSQ[saga]
2019/10/27(日) 03:42:50.12 ID:6IHPrfJ20
私が猫缶を持っていく、とまた不思議そうな顔をしながら私の手元を目で追いかけていた。
果南「今準備してあげるからちょっと待ってね」
猫缶からお皿に中身を移してヨハネコちゃんの顔の前に出した。
果南「どう? 食べられそうかな?」
暫くの間、これはどんなものなのかというような感じで匂いを嗅いだり私の顔を見たりしていた。そしてある時、じっと私の顔を見つめたかと思ったら一気にムシャムシャと食べ始めた。
果南「あー、よかった。食べなかったらどうしようかと思ったよ」
そんな私の心配を無視するかのように必死に食べていた。心配して損して良かった。そう思っている間にもう食べ終えてしまった。
果南「え、もう全部食べちゃったの? 早いね。あ、ちょっとそのままでいてね」
私はティッシュを一枚取って口の周りに付いていた食べカスを拭き取ってあげた。少し毛をクシャクシャにされたのが気に入らなかったのか、顔を手で撫でるように触っていた。
果南「ヨハネコちゃん、結構可愛いな……」
無意識にそう呟いてしまうくらいには、この時点で私も猫の魅力に惹かれてしまっていた。
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