忍野扇「だから忘れないでください。この愚か者」阿良々木暦「ああ……わかった」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/26(土) 22:21:14.48 ID:hAYTqdlSO
『暦お兄ちゃん! ツイスターゲームしよ!』

いつもと違い女性的な魅力を前面に押し出してくる千石であったが、その発想力は所詮中学生というべきもので、愚かにもこの僕に対してツイスターゲームを挑むという愚行を犯した。

「愚かですねぇ。魂胆が前髪透けて見えます」
「まあ、女子は大抵男子よりも身体が柔らかいし体重も軽いから有利なことは確かだけどな」
「いやいや、勝ち負けはともかくとして阿良々木先輩に蛇みたく絡みつくつもりなのは明らかじゃないですか。観点を間違えずに、論点をずらすのはやめてくださいよ、この愚か者」

ツイスターゲーム。
指定された箇所に手足を乗せる室内遊戯。
ツイスターには詐欺師という意味もある。
ひねり、ねじり、絡み合う遊び。
それを扇ちゃんは、蛇に例えた。

赤い舌をチロチロ出して、馬鹿にしたように。

「そんなゲームを受けて立つなんて、どれだけ女子中学生と絡み合いたかったんですか?」
「僕はただ、吸血鬼の特性を利用しただけだ」
「利用ではなく、言い訳に使ったわけですね」

僕に残る吸血鬼の特性。過去の過ちの代償。
それを用いれば、有利なゲームだと思った。
多少無理な体勢でも、それこそ関節が外れようとも、短時間で回復出来るならば支障はない。

そんな建前を言い訳にして僕は受けて立った。


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