10:伊丹 [sage]
2019/10/26(土) 00:03:15.85 ID:SXeAMA+D0
「…なんかさ、今日みたいに2人乗りしてると思い出すよな!
元旦に海沿い走って、初日の出見にいったりさ!」
昴は頬杖をつきながらストローの袋を弄びながら話す。
あったねぇそんなことも!
なんてふたりで寒かったー眠かったーと思い出を話しあう。
「…なんかバイクってさ、クルマと景色?が違うのかな。
濃いっていうか…
あのとき見た日の出、いつもよりすっげーキレイに見えた気がするんだよなぁ……
なんでだろう」
そう言って昴は横付けしているクラウザー号を見やる。
「……なぁのり子、ほんとにこれ手放しちゃうのか?」
「……うん。そのためにこうやって遊びに来てるけど」
「ふーん……そっか!
のり子が決めたんなら、しょうがないか…」
クラウザー号から目を離さずそう話す昴。
アタシも釣られるようにまじまじクラウザー号を眺める。
見慣れたカタチ
アチコチ弄ってある車体
ここのパーツは合いが悪かったな
あそこはパーツを外すのに苦労したんだったな
ここは探すのに苦労して…
…なんて取り付けた一つ一つのパーツをじっくり眺める。
そんなアタシたちの様子を、亜利沙はジーッと静かにカメラを向けてる。
36Res/28.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20