【アイマス】真「目を閉じて見るハッピーエンド」
↓ 1- 覧 板 20
62:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:00:52.88 ID:4vKpCyue0
「ほら、こんな風に笑うんだよ」と、ボクも自信のある作り笑顔を見せる。
何かを躊躇うように考え込んだ後、雪歩はいつもより低いトーンで言葉を発した。
63:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:06:14.56 ID:4vKpCyue0
「あのね、いくつか質問してもいい?」
「構わないよ」と、ボクは余裕のある振りをする。
64:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:34:12.16 ID:4vKpCyue0
ーーだけど、次の雪歩の言葉は思いも掛けないような性急なものだった。
「……私が『恋人になってほしい』って言ったら、どう思う?」
65:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:36:20.18 ID:4vKpCyue0
「ボクから言うつもりだったのに、先に言われちゃった」
何もかも知っているかのように演技をするのは痛快だ。ただ、そんな感情は雪歩の顔を見て一瞬で吹き飛んでいった。
66:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:39:17.47 ID:4vKpCyue0
「キス……してもいい?」
「どうぞ」なんて、無責任な言葉が勝手に口から溢れ出す。
67:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:40:57.37 ID:4vKpCyue0
「真ちゃん、『好き』って言ってほしい……」
ボクが自戒している間に雪歩が次の言葉を発していた。自分で言った台詞に照れているのか、赤面を隠すようにボクの首元に顔を埋めている。
68:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:44:02.46 ID:4vKpCyue0
これだけでも混乱の極みにあったボクに更なる追い討ちがかけられる。
それは特別でも何でもない……
69:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/25(金) 23:49:24.56 ID:4vKpCyue0
キリがいいので今日はここまで。
同じ場面をそれぞれ別視点で書いてみるのを1回やってみたかった。
読んでくれている方が飽きてなければいいんだけど。
それではまた明日続きを書きます。
70:名無しNIPPER[sage]
2019/10/26(土) 01:26:24.82 ID:V51Y/Xs3O
飽きるほど長くないしへーきへーき
71:名無しNIPPER[sage]
2019/10/26(土) 21:29:01.88 ID:2J4DKF4t0
そう言ってもらえると助かる。
それでは続き投稿します。
72:名無しNIPPER[saga]
2019/10/26(土) 21:34:47.64 ID:2J4DKF4t0
雪歩と恋人としての……いや、恋人ごっこの日々を過ごすうちに、雪歩の口から仮面の裏に隠されていた想いがポツポツと語られ始め、あの違和感だらけの告白の日の疑問が徐々に紐解かれていった。
雪歩の抱える最大の秘密。それは〈他人を愛せない〉こと……らしい。
正直に言ってしまうと、ボクはそれを聞いて拍子抜けしてしまった。(そんなつまらない事で黒い仮面が…?)と、訝しみさえした。
96Res/56.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20