【アイマス】真「目を閉じて見るハッピーエンド」
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62:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:00:52.88 ID:4vKpCyue0

「ほら、こんな風に笑うんだよ」と、ボクも自信のある作り笑顔を見せる。

 何かを躊躇うように考え込んだ後、雪歩はいつもより低いトーンで言葉を発した。

「……なんで分かったの?私の笑顔が全部作りものだって……」

 掛かった!
 ボクは獲物が釣り針に食いついたのを感じて内心ほくそ笑んだ。いや、もしかしたら本当に笑っていたかもしれない。

「なんでって……ボクも雪歩と“同じ”だからさ」

 さて、ここからが本番だ。
 ボクは心の中で気合を入れる。

(他人を信じない雪歩も“自分”なら信用するんじゃないか?)という発想から思い付いたのがさっきの台詞だった。

 つまり、「私はあなたと同類の仲間です」とアピールする作戦だ。

 ……作戦だなんて言うのもおこがましいか。なんせボクは雪歩の抱える秘密について何も知らない。
 それなのに“同じ”だと証明しなければいけないのだから、気を抜けばすぐに会話が食い違うだろう。

 全アドリブで劇に出るような緊張感の中で、雪歩が口を開いた。




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