【アイマス】真「目を閉じて見るハッピーエンド」
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58:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 22:09:18.95 ID:9QDdaMIOO

 雪歩に視線を向けると目が合った。けれど、何かを言おうとして口を開いては閉じてを繰り返している。
 黒い仮面越しにも戸惑いの感情が伝わってきた。

 ボクの嘘に対してなんと言っていいかわからないのだろう。仕方なくボクの方から次の行動を促してあげる。
以下略 AAS



59:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 22:52:18.00 ID:4vKpCyue0

 雪歩はボクの嘘には触れず、本当に友達が遊びに来たかのように振る舞った。
 雪歩の部屋に案内され、しばらく雑談を交わす。

 整理整頓の行き届いた部屋だ。あまりにも想像通り過ぎて面白味がない。
以下略 AAS



60:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 22:53:52.32 ID:4vKpCyue0

 赤ん坊や幼児の頃の雪歩は……無邪気に笑っている。

 小学生の頃……現在のような大人しい性格は既にこの頃から形成されていたらしい。どの写真にも慎ましく映っているけれど、その表情にはまだ作為的なものは感じられない。

以下略 AAS



61:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 22:56:14.46 ID:4vKpCyue0

「アルバム見てても思ったんだけどさぁ、雪歩って笑顔作るの下手だよね」

「…………」

以下略 AAS



62:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:00:52.88 ID:4vKpCyue0

「ほら、こんな風に笑うんだよ」と、ボクも自信のある作り笑顔を見せる。

 何かを躊躇うように考え込んだ後、雪歩はいつもより低いトーンで言葉を発した。

以下略 AAS



63:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:06:14.56 ID:4vKpCyue0

「あのね、いくつか質問してもいい?」

「構わないよ」と、ボクは余裕のある振りをする。

以下略 AAS



64:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:34:12.16 ID:4vKpCyue0

 ーーだけど、次の雪歩の言葉は思いも掛けないような性急なものだった。

「……私が『恋人になってほしい』って言ったら、どう思う?」

以下略 AAS



65:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:36:20.18 ID:4vKpCyue0

「ボクから言うつもりだったのに、先に言われちゃった」

 何もかも知っているかのように演技をするのは痛快だ。ただ、そんな感情は雪歩の顔を見て一瞬で吹き飛んでいった。

以下略 AAS



66:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:39:17.47 ID:4vKpCyue0

「キス……してもいい?」

「どうぞ」なんて、無責任な言葉が勝手に口から溢れ出す。

以下略 AAS



67:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:40:57.37 ID:4vKpCyue0

「真ちゃん、『好き』って言ってほしい……」

 ボクが自戒している間に雪歩が次の言葉を発していた。自分で言った台詞に照れているのか、赤面を隠すようにボクの首元に顔を埋めている。

以下略 AAS



68:名無しNIPPER[saga]
2019/10/25(金) 23:44:02.46 ID:4vKpCyue0

 これだけでも混乱の極みにあったボクに更なる追い討ちがかけられる。

 それは特別でも何でもない……

以下略 AAS



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