【アイマス】真「目を閉じて見るハッピーエンド」
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4:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:18:13.96 ID:TL91zfWYO
「雪歩ちゃん大好きです。これからも頑張ってください」
「ありがとうございます。応援よろしくお願いしますね」
5:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:21:39.89 ID:TL91zfWYO
それから1時間程してシングル発売記念のサイン会を終えると、プロデューサーは「今日はこのまま2人を家まで送るよ」と言ってくれた。私と真ちゃんは素直にその提案を受けて車に乗り込む。
距離が近い私の家の方に先に到着する。別れの挨拶をして私が車を降りると、真ちゃんがプロデューサーに「あ、ボクも降ります。雪歩と約束があるんで」と言い出した。
6:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:24:21.03 ID:TL91zfWYO
「突然だな。一人で帰れるのか?」
「心配しすぎですよ。もう子どもじゃないんですから」
7:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:27:21.38 ID:TL91zfWYO
……私はというと、二人が話している間何も言わずに立ち尽くしているだけだった。突然の真ちゃんの発言に違和感を覚えて、なんとなく口を挟むタイミングを逃してしまったからだ。
『雪歩と約束があるんで』
8:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:31:44.04 ID:TL91zfWYO
嘘には敢えて触れないで、私はまるで本当に“約束”があったかのように振舞い真ちゃんを自室に案内した。
これが私のくだらない処世術だった。嘘を指摘して、もし二人の間の雰囲気が悪くなってしまったら、アイドル活動にも支障が出てしまうかもしれない。
9:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:39:58.70 ID:TL91zfWYO
私のアルバムを発見した真ちゃんは興味深げに写真を見ながら、時折質問を投げかけてきた。
私はそれに答えながらも、早く真ちゃんが飽きてくれないかな、と考えていた。自分の写真を見るのは苦手だった。
10:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:42:29.17 ID:TL91zfWYO
「今日のサイン会でも隣にいてヒヤヒヤしたよ。あんな笑顔じゃファンにいつ愛想尽かされてもおかしくないよ?」
ほら、こんな風に笑うんだよ、と真ちゃんは笑顔を作った。
それはファンの女の子達が黄色い歓声を上げるいつものスマイルそのものだった。
11:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:45:43.41 ID:TL91zfWYO
「なんでって……」
真ちゃんはフフッと笑みを零した。心底面白そうに。
12:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:48:06.91 ID:TL91zfWYO
「あのね、いくつか質問してもいい?」
「構わないよ」
13:名無しNIPPER[saga]
2019/10/23(水) 22:50:39.02 ID:TL91zfWYO
そんな私の言葉を聞くと、真ちゃんは少し苦笑した。
「ボクから言うつもりだったのに、先に言われちゃった」
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