サイタマ「お前って普段、パンツ穿いてないのか?」タツマキ「おやすみ」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/20(日) 21:10:45.10 ID:01arW23NO
「もう平気なのか?」
「ええ、もう大丈夫よ」
伊達にS級ヒーローではない。
視覚も聴覚も既に回復している。
自分の足で地面に立つ私を見て、彼は感心したように頷き、踵を返して立ち去ろうとした。
「ちょっと待ちなさいよ」
「なんだよ」
「さっきの怪人、アンタが倒したの?」
「ああ、それがどうした?」
「スタングレネードはどう攻略したわけ?」
「ああ、あの眩しくて耳がキンとするやつか。なんかあれが爆発した瞬間、怪人の方が目をやられたらしくてよ。その間にぶん殴ったんだ」
その返答に、なるほどと納得した。
先述した通り、サイタマはハゲである。
閃光が頭皮に反射して、敵の目を潰したのだ。
ハゲもなかなか捨てたもんじゃないと思った。
「前後不覚でも敵の位置がわかったの?」
「なんとなくこの辺かなってところを殴ったら偶然当たったんだよ。結局、ワンパンだった」
どうやらあの怪人を一撃で仕留めたらしい。
しかしそのことをさして自慢する風でもなく、何故か彼は虚しそうな表情を浮かべている。
とはいえ、地雷には手こずったらしく。
白いマントはところどころ汚れていた。
「そのマント、何の意味があるの?」
「ヒーローって言ったらマントだろ」
聞いて損した。実にくだらない理由だ。
しかし、そう言えばブラストもマントを身につけていたことを思い出して、妙に納得した。
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