サイタマ「お前って普段、パンツ穿いてないのか?」タツマキ「おやすみ」
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14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/20(日) 21:25:54.03 ID:01arW23NO
「そいつ、そんなに強かったの?」
「ああ。向こうは俺に負けて悔しがっていたけど、そこまで余裕をもって倒せるような奴じゃなかったことは確かだ。俺もまだまだだな」

彼は淡々と語る。誇るでも自慢するでもなく。

そいつをワンパンでは倒せなかったこと。
敵を煽り、ワザと怒らせて隙を伺ったこと。
蹴飛ばされて、月までぶっ飛ばされたこと。
地球に帰還した後、本気で殴って倒したこと。

「アンタってほんとデタラメよね」
「嘘じゃないぞ」
「わかってるけど、きっと誰も信じないわよ」

彼の語る物語は完全にファンタジーだった。
超能力を扱う私からしてみても異常だった。
だけどどうしてか、不思議とワクワクした。
胸が高鳴る感覚なんて、いつ以来だろうか。

久しぶりにヒーローに出会ったような気分だ。

「その宇宙人はガロウよりも強かった?」
「どうだろうな。宇宙人と地球人は違うからなあ。しかも、ガロウは怪人ですらないただの人間だしな。基準が違いすぎて比較できねえよ」
「強さに基準なんてあるの?」
「宇宙人は宇宙人。怪人は怪人。人間には人間なりの強さがある。だから、それぞれ別物だ」

私にはよくわからない。ニュアンスの違い。
恐らく、他のS級ヒーローもわからないだろう。
そこら辺を理解した上で明確に区別している点が、彼の強さの秘訣なのかも知れない。

「努力以外で力を手に入れた奴は、やっぱりどこかに無理があるように感じるんだよな」
「私みたいに?」
「そうだな。だからお前も限界を超えると鼻血出してぶっ倒れちまうだろ? そういうことだ」

後天的に能力を開発された私は、彼に言わせると無理をしているように見えるらしい。
その自覚はある。近頃は特に顕著に感じる。
自分が怪人よりだという自覚も、あった。


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