タツマキ「サイタマ、抱っこして」サイタマ「ん? ああ、いいぞ」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2019/10/15(火) 00:00:04.55 ID:0Z0Ay6CEO
「フブキ、サイタマに会わせなさい」
どうやら、幻聴や幻覚ではないらしい。
姉は本気で、サイタマに会いたいのだ。
会って、抱きしめて欲しいのだと悟り。
それはなんだか、嫌だと思った。
「……彼は私の恩人よ」
「そんなの関係ないわ」
「彼は私の仲間だから」
「ただの知り合いでしょ?」
「お姉ちゃんよりは付き合いが長いわ」
すると姉はふっと鼻で嘲笑った。
「あんた、あいつに抱かれたことあんの?」
カチンときた。
思わず、地獄嵐を発動する程に。
しかし、姉は当然のように無傷であり。
「あいつの力は、こんなもんじゃなかった」
力の奔流をまるでそよ風のように受け流して。
「信じられる? この私が動けなかったのよ」
その時のことを思い出すように身を掻き抱き。
「私はもう一度、あの感覚を味わいたい」
気づけば姉は私の眼前に佇み、そして命じた。
「サイタマに会わせなさい」
頭を鷲掴みにして、目を血走らせながら迫る。
「お姉ちゃんの一生のお願いよ」
不意に、まるで少女のように頬を染められて。
ズルいと思った。妹のものに手を出すなんて。
それでも姉の懇願に負けて、私は渋々頷いた。
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