梓みふゆ「鶴乃さん、鶴乃さん、起きてください」
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39: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2019/10/06(日) 22:41:20.33 ID:RQR8trEn0

やちよ「あのねえ。こんなんじゃダメよ鶴乃。いつも訓練だの修業だの喧しくしている割にこの程度なの? 今まで何してたのよ? さっきも言ったけど私はもう魔力が衰えて以前のように戦えないのよ。そんな私に勝てないってどういうこと? こうしているうちにも魔女や異変はそんなのお構いなしにやってくるのに。これからそういうのを対処するのは私じゃなくて、鶴乃みたいに実力がある子なんだからもっとしっかりしてもらわないと困るのよ。なのにはっきり言ってあなたはまだまだよ。私の弟子を名乗るならみんなを守れるくらいの実力を身に着けなさい」

鶴乃「うぅ・・・」

やちよ「実力と言えばこの前のフェリシアの実力テストは散々だったわね。鶴乃が勉強をみているのにどうしてこうなっちゃうのかしら。鶴乃はフェリシアのお姉さんなんでしょ。もっとちゃんと勉強みてあげなさい。まさかとは思うけど、勉強をするふりして遊んでいないでしょうね? 勉強はもっと効率よくやらないとダメよ。予習と復習をして、それから苦手な問題を洗い出して一緒に解いて見せたり―――」

鶴乃「うううぅぅぅ・・・・」

やちよ「鶴乃は荒が目立つのよ。だからいつまでたっても胃もたれするラーメンしか作れないし、うちのお風呂は壊すし、柊さんの車椅子も壊すし、私の忠告を無視してメルの占いを受けてひどい目に遭うし―――」

鶴乃「うわーん!」

レナ「あ、泣いた! 泣いちゃった!」

やちよ「いけない、泣かせちゃった・・・。言い過ぎたかしら・・・」

桜子「 |やちよ。鶴乃をいじめちゃダメ| 」

やちよ「えっ?」

桜子「 |もっと他の仲間のことも気遣いできるようになって、っていろはが私に言った。だから私は鶴乃を気遣う| 」

桜子「 |鶴乃をいじめちゃダメ| 」

ももこ「あー・・・いや、あれは別にいじめてるわけじゃなくてな」

桜子「 |そうなの?| 」

ももこ「昔っからあの二人はああんだよ。なんていうか、愛のムチ? っていうか、暴走する鶴乃をああやって叱ってるんだよ。そうしないと鶴乃は無茶苦茶するからな」

桜子「 |ムチ。叱る。つまりあれはやちよが鶴乃を調教しているのね。わかった。覚えた| 」

ももこ「ちょ、調教?! いやそれは違っ・・・う、っていう程でもない・・・のかな?」


鶴乃「うああああん!」メソメソ

みふゆ「はいはい、おいで、鶴乃さん」

鶴乃「み゙ぶゆ゙ー!」ダキッ

みふゆ「よしよし」ナデナデ

鶴乃「うぇぅ・・・わだし・・・わだじぃ・・・づよくなっでな゙い゙ん゙だ―・・・!」グスグス

みふゆ「そんなことないです。鶴乃さんはたくさんがんばってちゃんと強くなってますから大丈夫ですよ。いい子いい子」 背中ポンポン

鶴乃「ふえーん・・・」

やちよ「あっ、みふゆったら、またそうやって甘やかす」

みふゆ「まあまあ、いいじゃないですか。やっちゃんはムチ役。ワタシはアメ役。昔からそうしていたんですから」

やちよ「もうっ。怒る身からすると良い立場ね」


鶴乃「み゙ぶゆ゙ーっ・・・わだし・・・どーしだらやぢよしじょーに勝てるの゙ぉ―・・・?」グスグス

みふゆ「うーん、そうですねー」


みふゆ(ワタシも色んな魔法少女を見てきましたが、鶴乃さん程の力がある子はいませんでした。それなのに魔力が衰えているやっちゃんにまるで歯が立たないというのもおかしな話ですね)

みふゆ(あっ、もしかしたら、鶴乃さんの方が無意識に負けてしまう動きをしてしまっているのかも)

みふゆ(表面的には、最強を目指す手前やっちゃんには勝ちたい。でもそれ以前に鶴乃さんは、強いやっちゃんに側に居て欲しい。だから、例え鶴乃さん自身が相手でも、やっちゃんには負けて欲しくないって、鶴乃さんは心の奥底で思ってしまっているでは)

みふゆ(だとしたら、鶴乃さんがやっちゃんに勝つのは―――)


みふゆ「無理ですねっ」ニッコリ






おわり




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