96:名無しNIPPER[saga]
2019/10/07(月) 20:54:14.45 ID:pYPvRrqT0
部屋に一人。
聞こえるのは自分の息遣いと、遠くで聞こえる何かの音だけ。
だが静香の目には、耳には、未来が最後に残した表情と言葉が残り続けていた。
静香「……次はきっと勝ってね、か……」
まったく、簡単に言ってくれるんだから。
でも……未来、悔しそうだったな。
それだけ私のこと、本気で応援してくれてたんだ。
きっと翼も。
私に勝って欲しいって本気で思ってくれてたんだ。
静香「……次はきっと勝つ……」
次は、きっと。
復唱する。
未来が言った言葉が、何度も頭の中で回る。
次は勝つ。
次は。
次は。
……。
私、負けたんだ。
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