26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:49:20.39 ID:T5VGsdE90
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響「おはようございまーす!」
27:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:50:58.12 ID:T5VGsdE90
千早「あ、いいえ、違うの。上手くいってないのはダンスじゃなくて、寧ろ歌の方で……」
響「へっ? そうなの?」
伊織「あら……。珍しいこともあるのね。あんた達が上手く歌えないなんて……。
28:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 20:53:09.15 ID:T5VGsdE90
千早「二人とも、ありがとう……。相談とは少し違うのだけれど、一つ、お願いをしもいいかしら」
響「もちろんなんでも言ってよね! カンペキな自分がどんなお願いでも叶えてあげる!」
伊織「私はなんでもとは言わないけど……。聞くだけ聞いてあげるわ。お願いって何なの?」
29:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:54:31.84 ID:T5VGsdE90
千早「……そうよね。ごめんなさい、無理を言って」
きっぱりと断った伊織ではあるが、中途半端に引き受けないのも千早を思ってのこと。
それを千早自身も理解しており、謝罪を口にしながら微笑んだ。
その表情に感じたのは気まずさか、面映ゆさか、
30:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 20:56:54.07 ID:T5VGsdE90
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響「――はぁ、はぁ……ど、どうだ! 伊織、どっちの勝ち!?」
31:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:57:36.95 ID:T5VGsdE90
響「千早が求めているもの……?」
伊織「……よく分からないけど、ちょっとでも気分が晴れたなら良かったわ」
千早「ええ。まだ上手くいくか分からないし、不安ことはあるけれど、でも、もう大丈夫」
32:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 20:58:27.69 ID:T5VGsdE90
そうして最後はずいぶん騒がしく、響たちはレッスンルームを去っていった。
千早は微笑みを浮かべてしばらく扉を見つめた後、
表情を改めてプロデューサーから送られた動画を見返す。
……0%。
33:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 20:59:39.40 ID:T5VGsdE90
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静香「――わかりません。何度聞かれたって、わからないものはわからないんです……!」
P「……」
34:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:00:39.81 ID:T5VGsdE90
大きな音を立てて扉が閉まり、控室には静寂が戻る。
少し経ち、プロデューサーが息を吐いて椅子に腰を下ろしたとき、もう一方の扉が静かに音を立てた。
ジュリア「よぉ、やっと終わったかい?」
35:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:01:50.68 ID:T5VGsdE90
ジュリア「だろうね。あたしにもなんとなくわかるよ。
あの曲、聞かせてもらったが……。ありゃあ確かに、シズには難しいよな。
なんせ、相手があのチハなんだ」
P「……」
36:名無しNIPPER[saga]
2019/10/06(日) 21:02:47.30 ID:T5VGsdE90
ジュリア「だからあんたもチハも、シズに何も教えてやらない……。教えてやれないんだろ?」
P「ああ……。少なくとも俺はそう考えてる。
今の静香が抱えている問題には、静香自身で気付いた方がいい。結構、大きな賭けになるけどな」
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