少年「アヤカシノート」
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92: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/15(火) 01:06:33.01 ID:AthaJ31d0
ーーー小山の麓ーーー

少年「………」

少年「……ハッ!」

少年「ガイコツ!喰われる!?」ガバッ

少年「…?……?」



猫又娘「いやー、さっきはごめんね?まさか気失うとは思わなくって」



少年「猫又娘さん…?」

少年「え?ってことはあのガイコツは」

猫又娘「思ってる通り、それは私でした」ニシシ

猫又娘「きみがつまらなそーにあの二人に絡まれてたからさ、ちょっと脅かしたつもりだったんだけど…怖過ぎたみたい?」

少年「うっ」

少年(気絶しちゃうとか、恥ずい…)

少年「…あれは、出来良過ぎだよ。いっそお化け屋敷にでも住んでみれば?」

猫又娘「そんなに褒められると照れるなぁ」

少年「……もうそれでいいよ」

猫又娘「もっかい見る?」

少年「やめて」

少年「……そういや、ここどこ?」

猫又娘「ここ?人目に付きにくいところ!…っといったらこの辺しか思いつかなくてさ。神社のあるお山の裾だよ」

猫又娘「さすがに学校の目の前にきみを寝かせとくわけにもいかないので、連れてきたんよ」

少年「運んだの?…僕を!?」

猫又娘「うむ!」

少年(意外に力持ちなんだ…?)

少年「……その、一応、ありがとう」

猫又娘「んん?」

少年「あいつら追い払ってくれたんだよね。僕は倒れちゃったけど…」

少年「……」

少年「猫又娘さんは、なんでいつもそんなに明るいの?」

少年「普通さ、どこかしらで落ち込んだり滅入ったりするときがあるじゃん」

少年「でも猫又娘さん、いつ見ても笑ってるか叱られてもケロっとしてるか…」

猫又娘「あはは…」

少年「……正直、羨ましいよ。どうしたらそうなれるのかな。下らない悩みとかさ、全部吹き飛ばすんだ」

少年「そしたら……」

猫又娘「……」



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