371: ◆7jwTcAQqF.Dj[saga]
2020/02/18(火) 22:44:11.66 ID:Yxrt9fKO0
包帯少女「それであなたの気が済むのなら」
少年「な、何言ってるんだよ!そんなの……!」
少年「少女さんが死ぬくらいなら俺が殺された方がマシだ!もう、きみが死ぬのは…!」
包帯少女「心配しないで」ニコッ
少年「……………」
包帯少女「さぁ、選んだよ。これでぼくが死ねばいいんだね?」
包帯少女「でもその前に聞かせて」
包帯少女「あなたは何のためにこの世界を終わらせるつもり?」
黒服男「…どこまでも、俺を嘲るつもりか?」
包帯少女「人を消すことだ、なんて、ぼくはそんなことが聞きたいんじゃない」
包帯少女「あなたは"誰のため"にそれをしているの?」
黒服男「……」
包帯少女「…お母さんと、お父さんのためだよね?」
包帯少女「ねぇ、もう一回考えてほしいんだ」
包帯少女「あなたがぼくたちを憎む理由にしている両親は、あなたに何をしてあげたのか」
包帯少女「お母さんがあなたを産んだ意味。お父さんがあなたに記憶を残した意味…」
包帯少女「…それでももう、止まれないって言うなら」
包帯少女「その悲しみも嘆きも全部、ぼくが受け止めてあげる」
黒服男(………気に喰わぬ)
黒服男(なんだその泰然とした様は。死が目の前に迫っているのだぞ。一度経験したであろう、苦しい死が)
包帯少女「……」
黒服男「……」ギリ...
黒服男「……気が変わった」
包帯少女「え?」
シュン!
黒服男「」ガシッ(首を掴んで持ち上げる)
包帯少女「あ゙…がっ……」
少年「少女さん!」ダッ
黒服男「っ」キィィン
バシュッ
少年「ぐぁ…!」ドサッ
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