349: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/02/03(月) 03:40:00.66 ID:L/MaCyf+0
猫又娘(周りと違うことがあるだけで迫害される。それはいつの時代も変わらないんだ)
猫又娘(さっき私に近づいてきたのも)
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黒服男「──ならば何故、人間は俺達を封じ込めた?何故執拗に排斥しようとする?」
黒服男「──お前はこの問いの合理的な答えを持っているのか?」
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猫又娘(…あの問いかけの意味も)
猫又娘(あいつはきっと、出口のない理不尽な幻影に囚われ続けてる)
少年「僕さ…あいつの気持ちちょっとだけ分かっちゃう気がするんだ」
少年「自分の呼び方が変わってるからって、面白半分で僕に嫌がらせをしてきた同級生Aの奴ら…消えちゃえって思ったことが何回もあった」
少年「あいつの過去に比べたら、ちっぽけなことかもだけどさ」
猫又娘「少年君…」
猫又娘(……)
猫又娘「……ちょっち気になることがあるんだけどさ」
猫又娘「あの女の人が歌ってた子守唄。あれって何の子守唄なんかな?」
少年「え、子守唄……知らないな。僕、あれは初めて聞いた」
猫又娘「ふーん…」
猫又娘(なんだろう)
猫又娘(物心ついた時から、私が唯一知ってた唄)
猫又娘(……キミが気に入ってくれてた唄)
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