少年「アヤカシノート」
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340: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/02/03(月) 03:32:58.14 ID:L/MaCyf+0
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巫女「……お初にお目にかかります。あなた様が妖禍子を束ねておられる、トドノツマリ様でございますね?」

幼女「……」

幼女「妖禍子を統べる者は居ない」

幼女「我は只、自由を与え、此処に彼等の居場所を拵えんとするのみである」

幼女「だが、そなたの言葉通り、此の程彼等の減少が著しい」

幼女「数年祈りを捧げたそなたの信心に応え、我も手を差し出そう」

巫女「感謝致します」

巫女「…もう一つ、あなた様は私共、人の願いを聞き届けて下さる事もあるとお聞きしました」

幼女「人の心というものはまったく興味深い。其の心の震えを覗かせてもらう事は、確かにある」

巫女「そうでしたか。……では、私の願いもここで申し上げさせて頂きましょう」

幼女「妖禍子の保全であれば既に承諾したつもりであるが」

巫女「……」スッ(手を上げる)



ゾロゾロ



凶器を持った男たち「………」

幼女「……この者等は?」

巫女「御神様」

巫女「──どうか、死んで下さいますか」ニタッ

幼女「……貴様……」

巫女「ご安心下さい。お一人ではありません。たった今、今日までしぶとく生きながらえていた獣を追い立てているところです」

巫女「化け物同士仲良く、あの世に送って差し上げましょう」

幼女(……浅はかであったか。人間を安易に信じるなど、してはならなかったと言うのか)

巫女「やりなさい」

「うおぉぉ!」ダッ!

「死ね、化け物!」ブォン!



幼女「」スッ...



「ぬぉ…!」

「消えやがった…!?」

巫女「チッ…。動じるでない!こちらには封魔の札がある!」

サッ(札を掲げる)

巫女「……そちらへ逃げたようね」

「よし、追うぞ!」

巫女「皆の者!これは化け物を消し去る絶好の機会!必ず奴を仕留めるのです!」







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