少年「アヤカシノート」
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317: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/02/03(月) 03:06:55.27 ID:L/MaCyf+0



包帯少女「……ゔっ……あ゙ぁ゙……!」



少年・猫又娘「「!?」」

少年「少女さん!」

包帯少女「だい……じょうぶだ、から……!」

猫又娘「どこが!ねぇどうしたんさ!どこが痛むん!?」

包帯少女「っ……」ガクッ

ドサッ

少年「は…?は!?おい嘘だろ…!」

包帯少女「……ぅ……」

猫又娘「落ち着いて!息はある」

少年「少女さん…!少女さん!聞こえる!?聞こえてたら反応してくれ!」

猫又娘(…恨むよ、神様。こんな次から次へと試練ばっかり。そんなに私らが諦めるのを心待ちにしてるんかね…!)

猫又娘「少年君、あんま派手に動かさないで。取り敢えず私に診させて…………!!」

猫又娘(……少女さんの、この気配……)

猫又娘(間違いない。以前なんかより比べ物にならないくらい……)





「……その子は、そのままじゃ目覚めないよ……」テクテク





少年「…夢見娘さん…」

夢見娘「……」

猫又娘「どういうこと?このままじゃ起きないって…」

猫又娘「ね、あなた何を知ってるの?」

夢見娘「………」

夢見娘「……この子は今、"あのヒト"のユメに囚われてる……」

猫又娘「あの男の、夢…それって少女さんがたまに見てたっていう?」

夢見娘「……」コクリ

少年「夢を見てるってこと?…大騒ぎすれば起きてくれたりしないかな…!?」

夢見娘「……ユメに呑み込まれたら、二度とこっちに帰ってくることは、ないの……」

少年「そんな……」

包帯少女「は……はぁ……っ…」

少年「…頼む。どんな方法でもいい、少女さんを助けることは出来ないか…?」

少年(例え自身と引き換えだとしても…僕は構わない)



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