少年「アヤカシノート」
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315: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/02/03(月) 03:03:06.69 ID:L/MaCyf+0
ーーー境内 はずれーーー

猫又娘「……」ソワソワ

猫又娘「」キョロキョロ

猫又娘「……」

猫又娘(まだかな…)

猫又娘「……」ウロウロ

猫又娘「……!」



少年・包帯少女「「……」」テクテク



猫又娘(その瞬間、全部分かっちゃった。二人の間に何があったのか、どんな話をしたのか、とか)

猫又娘(……仲良さそうに手繋いじゃってさー。それでそんな、憑物が落ちた顔してるんだ)

少年「ごめん、待たせた?」

猫又娘「えぇえぇ。それはもう待ちに待ちましたよぉ?きみたちが二人でいちゃいちゃしてる間にも?」

少年「う…あー、これは…」

猫又娘「いいんさいいんさ。言われなくても伝わってくるから」

猫又娘「……ようやく、だね」フフッ

少年「……うん」

少年「お祭り客の中、探してみたけどそれらしい人は見当たらなかった。この人混みだからしらみつぶしに出来たかどうかは微妙なところだけど…少なくとも登ってきた石段には居なさそうだよ」

猫又娘「そうなん…まーそう上手くはいかないよね」

少年「?」

猫又娘「うん、私の方はね」

猫又娘「例の元凶君に会ったんよ」

少年「え!?」

猫又娘「音も無く近づいて来たからびっくりしたんだけど…ねぇ聞いて!」

猫又娘「あの人、アヤカシノートを持ってた!」

少年「!それは…本物の?」

猫又娘「だって私が作った方はきみが持ってるでしょ?」

少年「確かに…」

少年(いつの間に盗られたんだろう…いやそもそも何のためにノートを…?)

少年(…ん…?)

包帯少女「……」

少年「少女さん?」

包帯少女「…!な、なにかな」

少年「大丈夫?顔色悪い気が…」

包帯少女「平気、ありがと」...ニッ

包帯少女「考え事してただけだから」

少年「そう…?」

猫又娘「……?」



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