少年「アヤカシノート」
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310: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/01/14(火) 04:20:23.45 ID:hBUPAlst0





「何者に勝たんとする?」





猫又娘「!」バッ

黒服男「人と妖禍子の混じるその身体で、何を為そうと言うのか」

猫又娘(…なに、この男)

猫又娘(人間じゃない。それどころか、酷く濃い、禍々しい気配…)

黒服男「お前のその行動理由が、俺はずっと気になっていた」

猫又娘「…私が?」

黒服男「そうだ」

猫又娘「……その前に教えて、あなたは誰?」

黒服男「俺は…そうだな、お前たちが元凶と呼ぶ存在だ」

猫又娘「ー!」

猫又娘(こいつが……この怪異の根源…!)

黒服男「俺の疑問に答えてもらおうか」

猫又娘「私の方が、あなたに聞きたいことは山ほどある!この町を襲った理由、あなたが求めるものも──」

黒服男「──答えろ」

猫又娘「っ……」

猫又娘「……私は、笑顔が見たいだけ。この町のみんなが、笑って過ごしてるのを見れればいい」

黒服男「…笑みとは本来、敵をけん制するための威嚇行動に過ぎぬ」

猫又娘「そんなの知らない!人はね、楽しければ笑う生き物なんよ!」

黒服男「他者を痛めつけて嗤う生き物だな」

猫又娘「違う!」

黒服男「違わぬ。お前にも心当たりがあるだろう」

黒服男「お前が行動を共にするあの男は、如何な仕打ちを受けていた?」

猫又娘「……」

黒服男「人間の本質など、斯様に醜い。お前一人が身を粉にしたところで何を変えられる?」



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