271: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/01/14(火) 03:32:06.07 ID:hBUPAlst0
「ここなら人もあんまり居ないね」
少年「はぁ、はぁ…あの、ありがとうございます。助けてくれて」
「あの人口密度はもう一種の凶器だよね。怪我はない?」
少年「はい。お姉さんの方も平気ですか?」
「まぁね。浴衣で走るの慣れてるから」フフッ
少年「でも、お祭り楽しんでるの邪魔しちゃいましたよね…」
「いいのいいの。元々人の少ない所で射的やりに行った友達を待つつもりだったしね」
「そういうきみは…もしかして迷子?」
少年「迷子、なんですかね…人混みに揉まれちゃいまして」
「あー…私も、正直ここまで混んでるって知ってたら来なかったかも」
「でも今は便利な時代、私たちにはこれがあるもの」スッ
少年「スマホ…」
「そう。きみも、お友達にここに居るってこと教えておかないと」
少年「……」ゴソゴソ
スッスッ、スッ
少年『ごめん、人に流された。今石段の横のはずれた場所に居るよ。焼きそばと金魚すくいの屋台の間』
少年(……)
少年(……そうすぐには既読にならないか)
「ふぅ。早く戻ってこないかな」
少年「…お姉さんて、この町の人ですか?」
「私?ううん、北市の人だよ」
少年「お姉さん、この町って人少ないなって思いませんでした…?」
「別に思わなかったけど……というかその、お姉さんって言われるのこそばゆいな…」
少年「えっと、それじゃ先輩?」
眼鏡娘「眼鏡娘、でいいよ。私の名前」
少年「眼鏡娘さん…?」
眼鏡娘「はい」ニコッ
少年(綺麗な笑顔……まるで……)
ーーーーー
少女「」フフッ
ーーーーー
409Res/508.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20