210: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/11/08(金) 00:57:08.72 ID:uBwrWeJb0
猫又娘「………」
バシッ
少年「おぅ!?」
猫又娘「まぁまぁ、そう気落ちしなさんな!」
猫又娘「活路はあるよ絶対に」
猫又娘「私たちは今、真相まであと一歩のとこにいる。ここまで酷くなった世界だけど、最後はきっと私たちが──勝つ!」
猫又娘("キミ"が好きだったこの世界……あんなヒトたちに渡してたまるかってね)
包帯少女「……ふふ、確かに勝ち負けの方が分かりやすいね」
猫又娘「フフン」
猫又娘「…きみも」
少年「な、なに?」イテテ...
猫又娘「聞いたよ?あのノート、暗いことばっかり書き殴ってたって」
猫又娘「私のあげたそれ、まだ使ってないんなら今度は楽しいことでも書いてみなよ」ニッ
少年「…普通の日記みたいに?」
猫又娘「そ♪」
猫又娘「嫌いなものばっかり書いてあるなんて寂しいじゃん」
少年「……」チラリ
(窓からのぞく曇り空)
少年(…次晴れた時にでも、書いてみようか?)
──クネクネクネ
少年「…えっ!」
少年(なんだあれ!?)
包帯少女「少年君…?」
(羽をうねらせ飛ぶ妖禍子)
包帯少女「……もしかして、妖禍子が見えてる?」
少年「あ、あれが妖禍子…!?」
猫又娘「なんと」
猫又娘「…妖禍子にされそうになったから、見えちゃうようになったのかね」
猫又娘「良いことなのか悪いことなのか…」
少年(二人とも全然動じてない……あんなのを今まで相手にしてたんだ…)
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